■ 案件概要
敷地面積:191u(58坪) 延床面積:119u・既存の敷地内にもう1世帯の為の住宅を建て別棟で住むことで、もともとの敷地を最大限に活用できる。
・各世帯ごとの独立性を確保しやすい。
一番いいお庭を残して共有すれば、家族イベントはいつもたのしく賑やか
見栄えのいい既存のお庭部分を活かして共有のスペースに。 親戚一同でのBBQや孫たちの集まるプール遊びなど、共有の庭は集まって楽しいイベント会場に様変わり。
各世帯からの視点が交わらないように配置した窓により、日常的には別の視点から眺めていた静かな庭が、一歩外に出て集うだけで気軽に楽しく饗するシーンに様変わり。
“人がいると安心する” をお互いの安心感だけを持ち寄って
敷地の3面が道路に面していることを活かし、別々の道から玄関につながるエントランス・アプローチを計画し、生活動線が重ならないようにしています。また、2軒の窓からの視線が交わらない形で間取りを組み立て、窓位置を検討することで、後から住宅を建てる子世帯が気負うことのないような配慮をしています。
一方でリビング・ダイニングや子供部屋はお互いに何となく気配を感じられるように既存の両親宅の間取りも考慮し、両親宅の祖父母から孫の様子が伺えるように、子ども部屋の位置や窓の配置を決定しています。人が居ると安心する、そんな二世帯住宅のいいところをうまく取り込み、単に近くに住んだ別々の世帯、ということで終わらせない住まいを別棟型二世帯住宅として実現しています。
もとから住んでいた両親世帯の生活に影を落とさない
敷地の高低差を活かすことで後から建てる子世帯住宅は、両親宅にはない半地下計画をご提案。両親宅から見ると、平屋が建った、という感覚になり圧迫感を与えない配慮をしています。更に、両親宅のリビング・ダイニング正面にあたる部屋については部分的に目の前の子世帯住宅の屋根を下げ、両親宅のリビング・ダイニングには今までと変わらず日が差すようにしています。お隣への配慮を怠らないことで、家族という親しき仲でも良いつきあいがいつまでも続くよう配慮をした設計です。