■ 案件概要
敷地面積:643.7u (195坪)プライバシー性の高いマンションのようなイメージで
1階に施主世帯宅を、2階に息子/娘世帯宅を配置。
玄関ドアをただ規則的に並べるのではなく、それぞれの玄関廻りに他世帯の人が入り込まなくて済むように、各世帯を配置しています。敷地を有効に活かしながら“集まって住む”中にも、それぞれが“我が家に住んでいる”感覚をきちんと感じられるようにしています。
広い敷地を活用して、それぞれが楽しめる庭とバルコニーを
敷地の中にどのような形の建物をどこに建てるか?というテーマひとつをとっても、住む人には大きな影響を与えます。このケースでは、各世帯からの庭が自分の家専用の庭に見えるよう工夫して建物を配置し、部屋ごとの窓の位置を計画しました。庭も広がりを感じられるようレイアウトを検討し、スケール感を更に引き出すように外構デザインを施しています。2階の各住戸バルコニーは隣の世帯から見えないように、位置と目線を制御しています。
他の存在を感じない、これがほっとする“我が家”の一番のポイント
ご近所の音が気になったことはありませんか?
集合住宅にはついて回る代表的な問題の一つです。
今回は、2階に子世帯が2軒並ぶという配置から、このフロアのプライバシーには特に気をつけました。寝室同士を極力遠ざけること、2軒の境となる壁の厚みは遮音効果を考慮して標準以上の厚みとなるように設計するなど、日常のストレスを生じない工夫を随所に盛り込んでいます。
施主世帯の他、各子世帯からの要望に応えるなど、
プランをまとめるプロセスには紆余曲折がありました。
この実施プランに至るまでの“譲れないこと探し”の物語はこちらに。